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2013年3月19日 (火)

UbuntuやDebianのTeXworksを使いやすくする

VineのTeXworksにはpdfpLaTexというタイプセットが用意されていて、日本語が扱いやすくなっているのですが、他のディストリビューションにはないようです。それで、これを移植してみます。

まずVineのTeXworksの設定を確かめます。[編集] > [設定]で表示されるダイアログで、[タイプセット] タブを選択すると、下のリストに各種タイプセットが表示されます。pdfplaTexを選択して右側の[編集]ボタンをクリックすると定義を見ることができますが、それによるとpdfplatexというプログラムに$basenameという引数を与えるように定義されています。

他のディストリビューションでも同じように定義をしてやればよいのですが、このpdfplatexというプログラムは他のディストリビューションには存在しません。検索して調べてみると、これは実際には次のようなシェルスクリプトであることがわかります。

#!/bin/bash
## pdfplatex: support platex for TeXworks via dvipdfmx
platex -kanji=utf8 $1 || exit 1
dvipdfmx -r 1200 $1 || exit 1
これを作成して、適切な場所に置けばよいのですが(Vineでは/usr/binにあります)、もうひとつ問題があります。このスクリプトで呼び出しているplatexは、UbuntuやDebianのデフォルトではインストールされていません(ちなみに私が実際に使用しているディストリビューションはKubuntuの方です)。

調べてみると、ptex-binというパッケージをインストールしてやれば入るようなので、インストールします。依存関係でインストールされるパッケージは、Squeezeでは少数ですが、WheezyやUbuntuではかなりの数が入ります。

その上で、pdfplatexスクリプトを作成し、TeXworksでpdfplaTexタイプセットを定義すれば、使えるようになります。Kubuntuではこれでよいのですが、Wheezyなどではまだ問題があります。その点についてはまた後で。

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